清水寺
日本の世界遺産に登録されている清水寺は「枕草子」や「源氏物語」にも参詣人が集う様子が描かれているほど、古くから信仰を集めている場所です。
この清水寺が人を集めたのは、本尊がすべての人を救済してくれる慈悲深い観音様だからだ。江戸時代、多くの人が願掛けをしながら本堂の「清水の舞台」から飛び降りたのも、観音様になら命を託せると思ったからだろう。
懸造といわれる清水の舞台は、上から景色を眺めても、真下から見上げても「すごい!」のひとこと、下からの眺めがお気に入りの方も多く舞台を支える支柱を見上げながら「釘を使わずにたてたんだもんなぁ。世界遺産になるのも納得できる建物だよ」と感嘆しきりになる。
「京都の世界遺産を楽しむためには、特別公開情報のチェックはぜったいに欠かせないよね」。今回、
それは清水寺でも行われる。まずは本尊の御開帳だ。
清水寺の本堂は内々陣、内陣、外陣(礼堂)にわかれ、本尊の十一面千手観音は、内々陣須弥壇上
の厨子の中にいる。この須弥壇上には本尊の従者である、総勢30体もの巻属の仏像も並ぶ。
本尊を安置した厨子は33年に一度しか開かれず、通常でいけば次回の開帳は2033年。ところが、2008年は西国三十三ヵ所巡礼中興の祖、花山法皇の没後千年目。
そこでこれを記念し、3年間にわたり、33力寺すべてで順次本尊のご開帳を行うことになったのだ。
清水寺での御開帳は2008年9月1日~11月30日と、2009年3月1日~5月31日の2回。これを見逃すと次は……なので、迷わず駆けつけよう。もう一つ、境内塔頭の成就院の庭園も、11月17日~12月7日にわたって昼と夜の公開が行われる。月光を浴びた庭園は「月の庭」と呼ばれるほどの美しさ。こちらもぜひ、見逃さないように。
清水坂に二年坂、三年坂に茶わん坂。高台の清水寺へ向かう坂の途中には、みやげ物店や甘味処が
軒を並べ、平日でも多くの老若男女が楽しげに行き交う。そんな光景を眺める山下先生の顔も楽しげ。
「清水寺はアプローチも楽しみの一つだよね。ここほど“門前の賑わい”を感じさせてくれるところ、京都でも少ないんじゃないかな」
清水坂をのぽった場所では、平成15年に解体修理を終えた朱色の仁王門を背に、修学旅行生か記念撮影。昔も今も、このお寺の観光寺院としての顔は変わらない。
本堂の舞台に続いて奥の院を見学したあと、通常の拝観順路に従うと、子安の塔を経由してから音羽の滝の前、舞台の下にたどり着く。けれど先生はそのルートを取らず、本堂横の階段をおりていく。
「ほら、ここからだと、舞台を支える脚柱がよく見えるよ」順路より。マイルートク。そんな好き勝手な楽しみ方を、観音様もきっと許してくれるはずだ。
2008年12月 8日|
カテゴリー:日本の世界遺産【京都】

