西本願寺
京の人々が親しみを込めて「お西さん」と呼ぶ日本の世界遺産の西本願寺。ここは、桃山時代から江戸時代初期にかけての建造物が価値を認められて世界遺産になったほど、当時の空気が濃密に感じられる寺だ。
まず目を見張るのが、並び建つ御影堂と阿弥陀堂。どちらも、1000人以上が人柊るという巨大さだ。このうち御影堂は平成11年より続く「平成の大修理」が、平成21年3月に終了予定。西本願寺でいちばん
重要な建物だけに、完成時にはさぞや盛大な式典が行われることだろう。
そして、秀吉の伏見城の遺構とされる、きらびやかな唐門。同じく秀吉の聚楽第から移築したと伝わる、奇妙な建築「飛雲閣」。
さらに書院を満たす、狩野派による絢爛豪華な金碧障壁画の数々。親しみやすい「お西さん」の影には、「大教団の底力を感じさせるね」と、山下先生をうならせる見どころが目白押しなのだ。
参考になるサイト
西本願寺
西本願寺<にしほんがんじ>
浄土真宗本願寺派の本山。宗祖親鸞の死後、東山に建立された大谷廟堂を起源とする。その後、山科、大坂石山、紀伊鷺森を転々とし、1591(天正19)年に、豊臣秀吉から堀川七条の地を寄進され、現在に至る。1602(慶長7)年、徳川家康が七条烏丸の地に本願寺を別立して東西に分かれて以降、西本願寺と呼ばれる。龍谷大学などの宗門校を多くもつ。
日本の世界遺産の西本願寺内の国宝
本願寺北能舞台
本願寺唐門
本願寺飛雲閣
本願寺書院
本願寺黒書院及び伝廊
親鸞聖人像
阿弥陀教註
観無量寿教註
三十六人家集
熊野懐紙
西本願寺境内の東南隅。土塀に囲まれ、普段は門扉を閉ざしたこの一角には、滴翠園と呼ばれる庭園がある。その中心に建つ三層の楼閣「飛雲閣」は、山下先生もお気に入りの建物。秀吉が京都に建てた邸宅、聚楽第の遺構だといわれるが、確証はない。
さらに、いつ西本願寺に移築されたかも謎の建築である。
鹿苑寺の金閣、慈照寺の銀閣とならんで「京の三閣」といわれる飛雲閣だが、山下先生いわくTンンメトリーをとことん嫌っているね。でも眺めているうちに、。破調の美・ともいうべき不思議な美しさを感じるんだよ」。
飛雲間は通常非公開だが、毎年4月13~15日の春の法要、5月20~21日の宗祖降誕会などでは公開される。見学希望の行列に並んででも、見る価値のある建物だ。また、西本願寺の宿坊である聞法会館の宿泊プランには、通常非公開の場所を拝観できる「国宝拝観プラン」が登場することもある。ぜ
ひ利用したい。
本願寺の門主が賓客と対座し、あるいはプライベートな時間を過ごした書院。山下先生が美術史家として「ここはぜひとも見学すべきだよ」と、強くすすめる場所だ。
とにかくどの部屋をのぞいても、狩野派の絢爛な障壁画だらけ。精緻な欄干彫刻ともども、めまいがしそうな豪華さなのである。
天井画の中に猫を紛れ込ませたり、雁が隣の間に描かれた月を目指して飛んでいるかのように見せるなど、絵師の心憎い演出も満載。毎年4月13~15日に行われる春の法要では特別に公開されるので、ここはぜひ見学をして、匠の技と遊び心に触れたい。
2008年12月 7日|
カテゴリー:日本の世界遺産【京都】

