宇池上神社
「神様がいるよ!」と思わず叫びたくなる日本の世界遺産の宇池上神社。京都で世界遺産に登録された17の社寺の中で、敷地面積がもっとも小さく、境内の主な建物は拝殿と本殿のみ。宇治名山の一つである仏徳山の裾野で、濃い緑に埋もれるように小ぢんまりと鎮座する。駐車場もないため、観光バスなどで訪れる団体客もいない境内は静か。
門をくぐるとそこにあるのは堂々とした国宝の拝殿。鎌倉時代前期に建造された拝殿は、平安時代の住宅様式を取り入れた寝殿造風で、当時の住宅建築の姿を敦えてくれる価値ある建物だ。宇治離宮の遺構と伝えられているだけあって、槌破風と呼ばれる屋根の優美なラインにはおもわずひと目ぽれ。
拝殿に重なるように、背後に本殿が建つ。三つの内殿が覆屋という建物で囲まれた特異な構造だが、この内股こそが、世界遺産登録の大きなポイントとなった、日本最古の神社建築なのである。
これだけ由緒がありながら、「世界遺産登録されているの?はあ、それはそれは、というおおらかさが感じられるね」。国宝の本殿を間近で拝むことのできる社には、とっても親しみやすい神様が住んでいるようだ。
宇治上神社(うじかみじんじゃ)
兔道雅朗子、応神天皇、仁徳天皇の3柱を祭る。神社としての創建年は不詳だが、平安時代の平等院建立後にその鎮守社となり、藤原氏の庇護のもとで尊拝を集めた。3棟の内殿が一つの覆屋で覆われた本殿は、平安時代中期の1060年代の健立で、現存する神社本殿としては最古の建築。鎌倉時代建造の拝殿も、拝殿としては同じく最古のものである。
参考になるサイト
宇池上神社
日本の世界遺産の宇治上神社内の国宝リスト
宇治上神社本殿
宇治上神社拝殿
2008年12月 7日|
カテゴリー:日本の世界遺産【京都】

