春日大社
日本の世界遺産に登録されている春日大社。その奈良公園といえば鹿。この鹿とゆかりの深いのが春日大社だ。春日大社は、奈良時代に平城京鎮護のため、常陸国から鹿島神を勧請したことに始まる、このとき鹿島神が白鹿に乗ってこられた。春日大社にとって、鹿は神の遣い。以来、一帯では鹿が大切にされるようになったのだ。
通常の神社では、社殿は更地に建てる場合が多い。ところがここでは整地をせず、山の斜面に溶け込むかのように社殿が建つ。回廊さえ斜面に建つため、「回廊をのぽりおりする」という、普通の神社ではめったにないことが起こるのだ。これは、。神住まう土地に手は加えないという、人々の心の現われ。その結果、建物に工夫が見られ、特に先生が目をこらしたのが、境内を入って右手の回廊の屋根である。
角に行くにしたがい、屋根を支える垂木が、屋根のカーーブと地面の傾斜とのバランスを取るかのように微妙にねじれ、断面も形を変えていく。なんでもこの技法、解明に半年もかかったとか。
太古の技、ぜひ自分の目で確認されたし。
春日大社の祭神、鹿島神が降臨したといわれる春日出は神聖なるものとして、千年以上もの間、手厚く保護されてきた。同時にこの山は、僧侶にとっては自然信仰に基づく山岳修行の場でもあった。森林内には、その名残である石仏や石窟仏が点在する。狩猟伐採禁止というお触れを忠実に守ってきた人々の信仰心の強さが、改めて感じられる。
近鉄奈良駅から散策をはじめ、興福寺や東大寺を見学して春日大社にたどりつけば、そこはもう春日山の麓。山中は現在も神域で立ち入り禁止だが、遊歩道が完備されている場所では、ぜひ散策したい。
春日山の花山と御蓋山の2峰からなる一帯。841年(承和8)年に狩猟や伐木が禁止された。以来、自然信仰や春日信仰と結びついて聖域となり、手付かずの自然が守られてきた。約800種の植物や60種の鳥類などが生息し、1956(昭和31)年に特別天然記念物に指定された。
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2008年12月28日|
カテゴリー:日本の世界遺産【奈良】

