東大寺
日本の世界遺産である東大寺の入り口の南大門からして圧倒的な迫力。高さ25mで日本最大級の門である。その先にそびえる大仏殿が、また巨大。幅57m、奥行き50m、高さ48mで現存する木造建築では世界最大級。世界遺産として価値を認められた、大仏様という建築様式だ。創建時は幅が88mもあったというから、恐れ入る。もちろん、中に鎮座する像高約15mの仏像も、世界最大の金銅仏。この寺のご本尊である。
京都の寺院とは、まったく異なる力強さ。日本が国家としてようやく歩み始めた奈良時代の人々の、「国を造る」というパワーが、東大寺にはみなぎっている。
そんな思いで大仏を見上げていると、大仏殿の一角で笑い声が。一本の柱の根元に、大仏の鼻の穴と同じ大きさの穴が開いており、人々がくぐりぬけを楽しんでいる。くぐりぬけが成功するたび、みんなで拍手。なごやかな光景だが、よく考えればここはお寺で一番神聖な本堂。そんな場所で笑い声が許されているなんて、日本一でかいご本尊は、懐のでかさも日本一なのだ。
建物が大きいだけでなく、敷地面積も広い東大寺。愉界的な遺産として価値あり、と認められた建造物が、大仏殿を中心に境内の広範囲にわたって点在する。
その中で、山下先生が強く見学を勧めるのが、境内東にある法華堂(三月堂)と、ほぼ正反対の西にある戒壇堂だ。法華堂には天平・鎌倉時代の16体の仏像が、戒壇堂には多宝塔と四天王立像が安置されている。特に、法華堂の本尊である不空扁索観音立像と、戒壇堂の四天王立像は、どれも写真などではおなじみの天平仏で、先生いわく「天平の有名タレント」。天平文化の傑作といわれている。
「写真ではライティングなどで。化粧・をしているけど、お堂の中ではスッピンの彼らが見られるよ」
2008年12月28日|
カテゴリー:古都奈良の文化財

